輪島塗りと、いつまでもおつき合いいただくために。
飯や焚きものを盛る。汁をよそう。輪島塗りは、その本来の用途に使うのであればどのように使っても傷むことはありません。ただし、洗い方や仕舞い方など、ほんの少しだけ気をつけていただきたいルールがあります。このルールさえ守っていただければ、あなたの輪島塗りは、暮らしを豊かに彩りながら、あなたとともに歳月を重ね、味わいを深めてゆくはずです。

 
電子レンジでは使わないでください。
食器洗浄機、乾燥機は避けましょう。

◎ 洗い方のヒント ◎
中性洗剤で普通に洗っていただけます。漆は酸やアルカリにも負けませんが、表面のつやを保つためには、強い酸やアルカリ、漂白剤はやはり避けるようにしてください。クレンザーやたわしはキズのもと。指輪をはずし、ガラスや陶器と別にして洗えば、キズを避けることができます。

 
直射日光、紫外線は苦手です。
◎ 仕舞い方のヒント ◎
ガラスや陶器と重ね合わせず、漆器は漆器だけでまとめて仕舞いましょう。箱などに入れて長期間保管する場合は、汚れや水分が残らないようしっかり拭き上げてください。場所は、直射日光の当たらない、適当に湿度のあるところがベスト。部屋の中では高い場所が乾燥しがちなので、できるだけ低いところに収納してください。

 
キズなどの傷みも、輪島塗りなら治せます。
◎ なおしもん ◎
しっかりとした本堅地の輪島塗りは、塗り直したり、キズを補修したりといった修理がきくことも大きな特徴です。輪島ではこれを「なおしもん」と呼び、つくり手の責任、いわばアフターサービスとして伝統的に行っています。


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