漆器の病気
傷んだ部分の漆をはがし砥の粉などを混ぜた漆で整形(傷の大きさに応じて何回かに分けて漆を付ける)。全体を砥石で地研ぎする。
地研ぎの後に中塗をし、駿河炭で研いで水研ぎして上塗する。
上塗が完成すると外見は全く新品同様になり、より強度になります。

修理は新品の7割くらいです。

例えば…

  • 新品の椀:10,000円
  • 修理の椀:7,000円
注:傷み具合により異なります。
長年使ったものはよく枯れていて直せば倍長持ちします。



(角幕の内)
幕の内弁当箱の底の部分のいたみがひどかったので底板をかえました。しきりは全部新しい木地につくりかえました。

(丸幕の内)
修理の仕事をしています。木地の色が見えるところは、いたみのひどい所。小刀でけずりとり、けずりとった所にリグロイン(キハツ油の一種)と生漆を混ぜて容器に入れてしみ込ませます。
まとめ(学ぶにあたって:調べて分かったこと)に戻る