輪島塗は職人の手仕事で繋がっており、
傷んでも修理を施すことで末永くお使いいただけるうつわです。
これまで漆器をご愛用いただいている皆様には、
ぜひ今後ともお使いいただきたいと考えています。
しかし、修理を施しても使う見込みがない、
あるいは処分を検討している漆器をお持ちの方もいらっしゃると思います。
また一方で、傷んだ漆器を直す機会に恵まれない若手職人たちもいます。
そこで、もしご不要な漆器(食器類)をお持ちの方がいらっしゃったら、
私たちに分けていただけないでしょうか?
私たちはそれを若手職人の修理の研修材料や、子供たちの教材に使っていきたいと考えています。
豊かで美しい地球を保つため、持続可能な社会づくりが注目されている中、
この活動を「なおす×つなぐプロジェクト」としてはじめます。
輪島漆器商工業協同組合「SDGs委員会」は
持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。
国内から不要な漆器をお引き取りします。
その際、諸経費として一点あたり1,000円
お支払いいただきます。(送料別)
お預かりした1,000円は、
修理作業の材料費・技術の習得費
として
大切に活用いたします。
引き取った漆器は事務局で検品し、
リユースできるかどうか判断します。
修理できるものは計画的に直していきます。
漆器の修理は、基本的に30代以下の
若手職人が主体となって手掛けます。
ベテラン職人の修理指導も仰ぎ、
修理技術を教えてもらいながら、
若手職人の技術向上につなげます。
割れ・欠け
欠けた部分の破片をつけて、
隙間を漆で埋め、
布着せ・コクソ漆で補強後、
地の粉の下地、
サビ地つけ、
中塗り、上塗りを施します。
※コクソ漆…生漆と米糊と木粉を混ぜたもの。
ひび・傷
ひびが深ければ
コクソ漆から補強。
地の粉の下地、サビ地つけ、
中塗り、上塗りを施します。
汚れ・変色
全体的に研いで生漆を
浸透させます。
充分に漆を吸わせた後、
中塗り、上塗りを施します。
※これらは修理方法の一部です。
実際には個々の漆器の傷み具合によって修理方法は変わります。
修理作業は時に地元の
小学校や中学校で行い、その作業を公開します。
要望があれば輪島塗のことを教えたり、
修理の作業を体験してもらうなどの特別授業を行い、
子供たちに輪島塗の技術と魅力を伝えます。
生まれ変わった漆器は
幼稚園・小学校・中学校の
食育授業で
活用していく予定です。
●輪島漆器商工業協同組合(漆器組合)を
当事業事務所とします。
●当事業における事務処理などは漆器組合で
行います。
●事業報告は毎年6月に、
漆器組合ホームページで報告します。
●引き取った漆器に関する措置や所有権は、
漆器組合に帰属します。
●当事業で申込者から受け取る費用は
引き取り費とし、使途は漆器組合に
一任することとします。
●引き取り費の一部が植林団体へ
寄付されることになった場合、
漆器組合から同団体への寄付となり、
申込者の寄付金控除にはあたりません。
私たちのプロジェクトに興味を持っていただき、
誠にありがとうございます。
何かご不明な点がございましたら、
お気軽にご連絡ください。
電話▶0768-22-2155