何百回も
漆だけを塗り重ね、
完成は10年後かな。
つくるのは芸術品。
ながく残るものだから、
手間も時間もおしくない。
代々続くお店は兄弟で漆器づくりを行う工房。兄の山岸宗陽さんは加飾を施す蒔絵師で、弟の松堂さんは塗師です。石膏や粘土などの型に漆を何層も塗り重ね、乾燥したら型からはずす脱乾漆という製法で椀やぐいのみ、仏像などをつくり、完成までに早いものでも7年。中には20年以上かかることもあるといいます。「琥珀と同様に朽ちない性質を持つ漆だけで作っているため、後世に残していける」と松堂さん。後世に残す漆の芸術品をつくっていると誇りを持っています。
山崖松花堂
石川県輪島市輪島崎町3-46
TEL: 0768-22-0003
定休日: 不定休
要予約