切り倒してから3〜5年以上をかけて乾燥させた材をもとに、さらに半年から1年の時間をかけ、124の工程を経てつくられる輪島塗り。各工程は10の分野に分けられ、完全な分業制となっています。各分野は代々受け継がれることがほとんどで、徹底して専門化することで技術力が高められ、守られてきたのです。工程ごとに専門職から専門職へと手渡され、完成していく輪島塗り。それぞれの専門職の人は、自分の仕事に自負を持ち、次の専門職の人に自信を持って手渡せるよう丹精を込めます。こうした工程のすべてをチェックし、コントロールする、いわばプロデューサーの役を果たすのが塗師屋。発注から販売・納品までをトータルに管理します。こうした独自の分業制が、輪島塗りの品質を支える基礎になっています。各工程の専門職がすべての手作業で妥協することなく最高の品質を求める。その結果生まれたものだけが、輪島塗りと呼べるのです。

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