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小峰山にある地の粉山。6月の市祭には、毎年ここで地の粉祭りが行われる。
地の粉工場の中はとってもへんなにおいがしてびっくりしました。入ってすぐ目についたのは乾燥させた珪藻土が山のように積みあげてあったことです。それが焼かれると黒くてかたい炭のようになって落としてもなかなか割れなかったのがすごかったです。次にびっくりしたのはもうひとつの部屋に入ると機械だらけだったことです。音が「ガタガタ」「ゴトゴト」とてもうるさい音でした。昔、地の粉はすべて手作業だったそうです。それが機械化され仕事もずいぶん楽になり能率も上がったそうです。輪島塗を支える地の粉がここでこのように作られていることを自分の目で確かめることができて良かったと思います。


工程6:自然乾燥しているところ。

乾燥すると、このようになります。

工程7:焼成するとこのようになりました。

工程8〜9で粉砕する機械です。昔は手で行っていたそうです。
工程 作業名 作業の内容 道具・機械
原土

地の粉山(小峰山)から掘り出す(露天堀り)。 くわ
ねこ(運搬車)
原土粗砕 掘り出した珪藻土を粗く砕き練りやすいようにする。 ハンマークラッシャー
(機械)
原土混練

砕いた珪藻土を均質に練り合わせる。 真空工練機(機械)
脱気成形 珪藻土の中に含まれている空気を取り除き、形がくずれないように成形する。 真空工練機(機械)
切断 所定の形状に成形された珪藻土をもち状に切断する。 切断機
乾燥

すのこに成形物をのせて天日や通風で約10日間自然乾燥させる。 すのこ
焼成

乾燥した成形物と水分を含んだオガクズ5%をステンレス製容器につめプロパンガスを使用し約750゜Cで5〜6時間むし焼きする。 すのこ
粉砕 むし焼きした成形物を2〜5cmの大きさにする。  
粉砕 8で粉砕したものをスクリーンミル方式を用いて細かく粉砕する(約2600回転/分)  
分級 微粉砕された地の粉をメッシュ(80・100・150・200・325)を用いて種類に分ける。  
配合混合 分級仕分けされた地の粉を漆器、下地塗用など各塗りの段階の粘度に配合し混合する。  
製品

混合された地の粉を1kgづつ袋入れをし、漆器組合にて販売する。(薄手粉・一辺地粉二辺地粉三辺地粉  
刷毛について